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パグ大好き.com>ペットの繁殖について


犬やその他の動物を飼っていて、その動物が適齢期になると子どもを産ませてあげたいと考える人も居ると思います。自分の犬がかわいいと思うのは当然で、その子どももきっとかわいいに違いない、生き物として生まれたからには子孫を残したいと思っているだろう、と考える方は多くいらっしゃいます。しかしその前にちょっと考えてみることをおすすめします。何の勉強もしないまま、単純にうちの子がかわいいから、という理由で繁殖することの危険性もしっかり把握しましょう。

繁殖(ブリーディング)とはただ子どもを産ませることではありません。犬種を保護し、その性質や特徴を向上させていく必要があります。パグに限らず純血種の交配を行うということは、その犬種のスタンダード(体型)、性質、「犬」の特性をしっかり理解して、それらを保存、維持、向上させなければいけないのです。

繁殖を考える際、まず第一にチェックしなければいけないのは自分の犬が健康であるかどうかです。それも目に見える健康チェックだけではなく、遺伝的な疾患のリスクや社会性や性格の問題も見ていかなくてはいけません。もちろんこれはお相手の犬についても同様です。そのためには自身がしっかりと犬という動物やその犬種について勉強しなければいけませんし、大きな動物病院で検査をする必要がある場合もあります。そして生まれたら生まれたで、具合が悪ければ病院にかかりますし母乳の出が悪ければ犬用ミルクを買わなければいけないし、離乳食だって準備しなければいけないし、歯が生え始めれば悪戯を始めて家具を傷めるしで、飼い主側のお金も時間も精神的ストレスもかかることなのです。

犬はその性格や体格的な特徴に、母親の遺伝子の影響を受けて生まれてきます。健康診断で母犬の身体的なチェックをすることはもちろん必要ですが、それ以上に母犬の精神的、性格的なチェックをしなければいけません。特に社会性や大きな音などに対する過敏性については、母犬そっくりに育ちます。家庭犬としてあまり適さない性質の母犬から生まれた子は、やはり社会性に欠けたり神経質だったりと問題になることが多いのです。そのリスクを見越さずむやみに繁殖することは、不幸な犬を増やす無責任な行為といわざるを得ません。

また生まれた子犬は新しい飼い主に引き取られるまで、母犬だけに世話をされるわけではありません。小型犬は生まれる子犬の数が少ないため、ただ育てるだけであれば母犬だけで足りることが多いのですが、生まれたばかりの子犬が体調を崩せば人間がなんとかしなければいけません。また家庭犬としての社会性を身につけさせるためには、繁殖者が積極的にかかわっていく必要があります。これはトイレや無駄吠えに関する「しつけ」ではなく、様々な人や環境に慣れさせたり経験させたりすることです。人間がいることや様々な生活音がすることなどを少しずつ慣れさせ、経験させていくことで精神的に安定した子犬になります。更に家庭で可愛がられていた小型犬は育児放棄をする場合もあり、そのときは人が子犬に付きっきりで世話をしなければいけなくなります。

ここまでで繁殖って大変だなぁと思っていただければありがたいです。

最後にもう一つ。

あなたがどんなブリーダーから子犬を引き取りたいか、という点を考えてください。
所謂「バックヤードブリーダー」という、単純に自分のかわいい愛犬に繁殖させたというだけのブリーダーと、きちんと犬種について勉強して責任をもって繁殖しているブリーダーとどちらから子犬を引き取りたいでしょうか。
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